桃取の「おいやれ舟」。
お昼の島内放送で
舟が完成したというと
島民が「ふれあい」の
広場の前に設置された
舟に「でっころぼう」を
乗せに来ます。
舟を作るのは「がち」と
呼ばれる7人衆です。
「がち」のおんじに聞いたら
「昔はようけ乗せたで
舟も大きかった」と。
でもこの舟180センチあります。
五色の紙を付けた笹と
「でっころぼう」人形を
各戸で作ります。この人形に
家の悪疫を持っていって
もらうようにします。
体はワラ、半紙の着物を着せ
顔はなす、髪はとうもろこし、
目は豆などある程度は
決まっているのですが
最近はアレンジも多くて
個性的な「でっころぼう」です。
夕方5時半。役員が
「言葉」を読み上げると
7人の「がち」と舟が出発。
町中を練り歩きます。
子どもたちは水風船を持って
がちに投げつけます。
がちも子どももびしょびしょ。
今年は西海岸が終点。
おいやれ舟を漁船に乗せる前に
海水の放水でがちが応酬。
その後、漁船は湾内を3周して
悪疫を乗せた舟を
沖へ流しにいきます。
悪疫払いは無事終了。
びしょ濡れ女子。
びしょ濡れ兄弟。
「がち」の女性達は
最後までお仕事です。