今日は桃取の「おいやれ舟」
朝から「がち」の7人衆が
藁を編んで「おいやれ舟」作りに
汗を流します。
そしてお昼前に舟は完成。
町内放送がかかると
島の人たちが手に
「でっころぼう」を持って
集まってきます。
藁を人形型にして半紙を着せ、
なすびで顔を作ります。
口は花のケイト。
まゆとひげはトウモロコシの毛。
耳はささげ(豆)の花。
目もささげ。
鼻は唐辛子です。
イヤリングを着けたりと
オリジナリティも満載の
でっころぼう。
「でくのぼう」がなまったとも
言われています。
そしてこのでっころぼうは
家々の悪いことを背負う
「悪魔」としておいやれ舟に乗り
島内を巡回します。
子どもたちは水風船を
「がち」にぶつけたりして
おおはしゃぎ。本来なら
若い衆が水を掛けたりしていましたが
人が少なくなってきたので
この形になりました。
舟が出発するのは
東西南北の地区でくじ引き。
今日は東が引き当てたので
桃寿橋から出発したのでした。
「悪魔を乗せてゆくなり」
というかけ声と共に出発。
家々の悪魔が退散しました。
漁船は沖で舟を流すそうです。