実は八年ほど前にも一体発見しており、今回で二度目です。
海難事故は海上保安庁の管轄なので、
通報すると保安庁の船が急行してくれます。
前回、駆けつけてくれた保安庁の人は
「おじさん大変やったなあ、寒かったやろ」と
ごく自然に遺体に向かって話しかけながら
船の上に引き上げていたそうです。
夫からその話を聞いて、それまでやたらと怖がっていた自分が
なんだかとても冷たい人間のように感じました
漁師町では死人(しびと)を見つけた人は
海難に遭わないと言われています。
悲惨な姿を眼にしたことで、事故に対してより厳重に
気をつけるようになるということでしょうか。
そう思うと、私たちに身を持って事故の怖さを教えてくれた
おふたりには、ただただ頭が下がるばかりです。
おふたりのご冥福を心からお祈りしています・・・。
(YH)